図書館での英語読み聞かせが子どもの英語力を伸ばす理由

こんにちは、英語講師の杉田三恵(すぎたみえ)です。
今日は、北九州市の小倉南図書館で初めて行った英語の読み聞かせイベントについて、私自身の気づきや感じたことを交えながらお話ししたいと思います。

この記事はこんな方におすすめです

  • 英語を学ばせたいけれど、家庭でどう取り入れたらいいか迷っている方
  • 地域で参加できる英語の取り組みに興味がある保護者の方
  • お子さんに「楽しい英語体験」をさせてあげたいと感じている方
  • 英語への苦手意識を持たせたくないと願っている親御さん
  • 幼児〜小学生向けの英語インプットに関する具体的な事例を知りたい方

図書館での英語読み聞かせを実施しました

英語だけで話しかける時間

今回の読み聞かせは、小倉南図書館で開催しました。自由参加のスタイルで、5~6組の親子が集まってくれました。
「日本語を交えてもOKですよ」と運営の方から言っていただいていたのですが、英語で話し始めた時の、集まってくれていた親子の皆さんの反応がよかったので、そのまま英語オンリーで進んでいきました。
英語を話すときは、不思議なことに、少し積極的で大胆な性格に変わる気がします。そのため、途中で日本語に切り替えると、うまく話せなくなりそうで、結局最後まで英語で進めました。頭が英語でいっぱいになり、 アメリカに住んでいた頃の感覚がよみがった、おもしろい時間でした。

選んだ絵本とプログラムの流れ

テーマは「夏」。 スタートはおなじみの「Hello Song」。 「What do you do in summer?」と英語で問いかけながら、子どもたちとのやりとりをはさみつつ進行しました。

読んだ絵本はこちら:

  • 『Get Dad』(Oxford Reading Treeより)
    → 水鉄砲で子どもたちに水をかけるお父さん。最後にはお母さんにバシャーンとやり返される、笑いの展開。読み聞かせはこちらをクリック!
  • 『Ice Cream Scoop』  → アイスがどんどん重なって、最後に全部落としてしまう。でも、「もっとちょうだい!」と元気な男の子のお話。

ice cream scoop

  • 『The Sailor Went to Sea』(手遊び歌)
    → 海で何が見えたかな?と問いかけながら楽しむ、参加型の歌あそび。
  • 『Hello Whale』  → いろいろなクジラがでてきます。
  • 『Way Down Deep in the Deep Blue Sea』
    → 海の中を冒険して出会うたくさんの生き物。最後のオチは「実はお風呂でした!」というかわいい一冊。

参加してわかった、親子のリアルな反応

英語に慣れている子の自然な様子

「全部英語でやる」と聞いて驚かれるかな?と思いきや、子どもたちは驚くどころか、とても自然に受け入れてくれたのが印象的でした。

特に、小学生の子が、「What do you do in summer?」に対して「I'm going to Osaka!」と返してくれたやりとりには、 英語に親しんでいる様子が伝わってきて、思わず笑顔になりました。

反応を返してくださる保護者の方々

手遊び歌では、お母さんたちが積極的に参加してくださったのが印象的でした。子どもたちの手はあまり動いていませんでしたが、初めての参加だったこともあり、無理にやってもらわなくても良いかなと思い、そのまま進行しました。

英語がわからなくても楽しめるよう、分かりやすいストーリーやジェスチャーに加え、絵を見れば何をしているかがわかるような工夫も大切だと感じました。今後はそういった準備にも取り組んでいきたいと思います。

絵本のサイズがやや小さくて、後ろの子には見えづらかった点は次回への課題。 けれど、ほとんどの親子が、最後まで座って聞いてくれていたことが、とても嬉しかったです。

実施して気づいた改善ポイント

“伝わる工夫”としての日本語のフォロー

英語に慣れている子には問題なかったかもしれませんが、初めて英語に触れる子には、やや難しかったかなという場面も。

次回は、はじめに日本語で少しだけストーリーの流れを説明してからスタート。そんな工夫も取り入れてみようと思います。

次回に取り入れたいアイデアたち

  • クイズ形式を取り入れて、子どもとのやりとりをもっと増やす
  • 答えられたら、シールなどのプチご褒美
  • 絵本が見えにくい場合に備えて、スクリーンにも映し出すことも検討する

やってみて気づくことが多いですね。 「もっと良くできる!」と感じています。

教室とはちがう、“体験の場”としての価値

教室でのレッスンとは違い、この読み聞かせは、「英語に触れる体験の場」
完璧に理解できなくても、絵・声・雰囲気から自然と何かを感じ取ってくれる。
「なんだか楽しかった」「またあの絵本読みたい」 そう思える経験こそが、次の英語との出会いを前向きにするきっかけとなりますように。

英語を楽しく学ばせたい保護者の方へ

「小さいうちから英語を学ばせたい」
そう思っている保護者の方が増えているのを、日々感じています。

でも、英語が「お勉強」になってしまうと、やっぱり子どもにとってはちょっとつらいもの。だからこそ、「楽しい!」「面白い!」と思える経験こそが、英語との最初の出会いとしてとても大切だと思います。

特に小さな子どもたちは、言葉を無意識にどんどん吸収する力を持っています。まさに 言語習得のゴールデンタイムです。耳から入ってくる英語をそのまま取り込んでいく“丸ごとインプット”。そのためには、意味が(イメージで)わかること、文脈とつながっていることが大事です。

その条件を満たしてくれるのが、英語の絵本です。

絵を見ながら英語を聞くことで内容への理解が深まり、声のトーンやリズムを感じながら自然と英語に親しんでいくことができます。一見すると遊んでいるように見えるかもしれませんが、実はその中にしっかりとした言語習得のプロセスがあるんです。英語を英語のまま理解する力を育てる。そんな時間になります。

「うちの子にはまだ早いかも…」そう思われる方にもこそ、ぜひ参加していただきたい読み聞かせの機会です。親子で一緒に英語に触れながら、楽しい時間を過ごしていただけたらうれしいです。

しかも、場所は図書館。参加費もかかりません。この活動は、これからも続けていく予定です。

「こんな絵本を読んでほしい」「もっとこうしてほしい」など、みなさんの声が活動のヒントになります。気になることやご意見があれば、
気軽にお聞かせいただけたら嬉しいです。

この記事が、あなたやお子さんの英語学習に少しでも役立つヒントになればうれしいです。
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