小学生×英語学習で育てる異文化理解力
こんにちは、英語講師の杉田です。
英語学習を通じて、子どもたちがただ英語を話せるようになるだけでなく、異文化を理解し、自分の世界を広げてほしい――そんな思いで教えています。
この記事では、私のレッスンで実際に取り入れている「異文化理解を育む工夫」と、生徒たちの変化エピソードをわかりやすくご紹介します。
この記事を読むべき人
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英語を学ばせたいけれど受験以外の意義を見つけられない保護者の方
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子どもに視野を広げてほしいと感じている方
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国際的なコミュニケーション力を育てたいと考えている方
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日本と海外の文化の違いに興味がある方
なぜ小学生の英語学習に「異文化理解」が必要なのか
言葉だけでなく、価値観も育てる
英語を学ぶ目的は単なる言語習得ではありません。
子どもは英語を通じて、他の国の考え方や価値観にもふれ、自分の世界観を広げます。
特に英語圏においては、「正解を言うこと」よりも「自分の意見を持ち、伝えること」が重視されます。
授業の中では、
「間違ってもいいから、自分の言葉で話してみよう」
と伝えることで、子どもたちは徐々に自己表現に自信を持つようになっていきます。
世界とつながる感覚を育てる
英語を学ぶ環境では、できる限り世界の多様性を感じてもらう工夫をしています。
使っている教材には、アメリカや台湾、オーストラリアなどの文化紹介も入れています。
違う国の習慣や空気感を知ることで、子どもたちは「世界って広いんだな」と感じ、自分の世界をいつの間にか広げていくのです。
授業に取り入れている異文化の工夫
アメリカ風のニックネームで英語モードON
私の教室では、生徒一人ひとりに「英語ネーム」をつけています。
たとえば、タカシくんは「Tom」、マイちゃんは「Mary」、私自身は「Sue」。これには2つの狙いがあります。
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話しかけやすい雰囲気作り
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英語を話す“別の自分”へのスイッチ
英語を話すとき、ちょっと大胆になれたり、普段とは違う性格で自然にフレンドリーに話せたりするようです。
私自身、ニックネームで呼び合う中で、教室に明るく、国際的な空気が流れます。
自分を表現する力を育てる
アメリカでの生活で実感したことは、「何でもいいから自分の意見を持っていないと、相手にされない」という現実です。
授業では
「何でもいいから、自分の好きなことを発表してみて」
と気軽に発信を促します。
たとえば「好きな食べ物は?」からスタートして、
「私は〇〇が好きです。それは…」
と言えるようになる練習を繰り返しています。
このような小さな成功体験の積み重ねが、「自分を伝える力」を育てる第一歩になります。
異文化体験が子どもの未来に与えた変化
留学から台湾就職へ:生徒の実例
中学生のときに通ってくれていた生徒がいました。
私はよく「チャンスがあれば留学もいいよ」と伝えていました。
その生徒は高校時代、アメリカへ1年間留学し、その後台湾の大学に進学、卒業後はそのまま台湾で就職しました。
インスタグラムでは、現地で活躍する姿が伝わり、生き生きとした笑顔に溢れています。
「私の言葉がすべてではないけれど、背中を押せたのかな」と思うと、講師としてとても幸せな気持ちになります。
成功体験が生む自己肯定感
異文化体験をとおして自分の居場所を広げた子どもは、“自分の人生を自分で切り拓く力”を身につけます。
「こんな生き方もできるんだ」と感じることで、子ども自身が未来に希望を描けるようになるのです。
保護者に知ってほしい、日本と海外の違い
「主張しないと伝わらない」実際
日本では空気を読むことが常識ですが、英語圏にはそれ以上に重視される文化があります。
それは「言葉にしなければ伝わらない」という現実です。
授業では、
「あなたの考えを聞かせてね」と繰り返し伝えています。
同調圧力が苦しい子にこそ海外体験を
日本では「ちょっと変わってる」と言われてしまう個性が、海外では「ユニークで素敵」と評価されることがあります。
日本の空気に窮屈さを感じている子どもには、海外でこそ自分らしさを発揮できる可能性があると、私は信じています。
異文化理解は未来を切り拓く力になる
英語学習を通じて、
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他人と違う自分を肯定する力
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世界の多様な価値観に寛容になる力
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自分を言葉にして伝える力
これらはこれからの時代に欠かせない力です。
そしてそれは、単なる言語を超えた「未来を切り拓く力」そのものです。
この記事が、あなたやお子さんの英語学習に、新しい視点やヒントをもたらすことができたなら幸いです。
ご相談や体験レッスンのご希望がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
テーマ | ポイント |
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異文化理解の重要性 | 言葉ではなく価値観を育てる |
ニックネームの効果 | 英語モードで自分らしさが出せる |
意見を伝える習慣 | 自分を肯定する第一歩になる |
実際の変化 | 留学→台湾就職の成功例 |
日本と海外の違い | 主張しないと伝わらない現実 |