中学英語でつまずく原因は「順番」にあった?元・ガリ勉だった私が英語に苦しんだ失敗談

こんにちは。「5歳からの子ども本格英会話 English Kids House」のスー先生です。

「うちの子、中学の英語の授業についていけるかしら…」

「学校の勉強をしっかりやっていれば、ひとまず安心よね?」

小学生のお子さんを持つお母さんなら、一度はこんな風に考えたことがあるかもしれませんね。

実は何を隠そう、私自身が学生時代、「学校の先生の言うことをしっかり聞いて、宿題もテストも100点満点!」という、いわゆる”超”がつくほどの真面目な生徒でした。

でも、そんな私が、大学に入ってから「本物の英語」の壁にぶつかり、長年苦しんだ経験があるんです。

今日は、私のちょっと恥ずかしい失敗談を通して、お子さんが中学英語でつまずかないために、本当に大切な「初めの一歩」についてお話しさせてくださいね。

文法は完璧なはずなのに… 私が「伝わらない英語」に悩んだ学生時代

私の親は「塾に行かなくても、学校の勉強をしっかりやれば大丈夫」という方針でした。私もその言葉を信じて、部活と両立しながら、先生に言われたことはきっちり守り、定期テストの範囲は隅から隅まで覚えて満点を取る、そんな学生生活を送っていました。

文法の勉強をしっかりしているのに英語が伝わらないことに悩むうさぎキャラクターのイラスト

ところが、大学で待っていたのは、そんな私の”努力”が通用しない現実でした。

次から次へと現れる、知らない表現。自分で英作文を書いてみても、文法的には間違っていないはずなのに、「この言い方、本当にネイティブは使うのかな?」「なんだか気持ち悪いな…」という感覚がずっと拭えなかったんです。

今振り返れば、原因はとてもシンプルでした。 それは、「本物の英語に触れる時間(インプット)が、圧倒的に足りていなかった」ということです。

つまずきの本当の原因は、学ぶ「順番」の間違いだった

この苦しい経験は、今の私の英語指導の原点になっています。

英語を知らないのに、英語「について」学んでいませんか?

多くの子どもたちが英語につまずく原因は、かつての私と同じです。 それは、英語の音やリズムに十分に親しむ前に、いきなり「文法」というルールから学ぼうとしてしまうこと。

これは例えるなら、「本物の料理を食べたことがないのに、レシピ本だけを読んで料理を作ろうとしている」ような状態です。 初めて見る単語だらけの英文で、「はい、これが主語で、これが動詞で…」と説明されても、子どもたちがピンとこないのは当たり前なんですね。

アルファベットの積み木がバラバラに散らばり、困惑した様子のうさぎキャラクターが見つめている教育イラスト

カギは「赤ちゃんが言葉を覚えるプロセス」にあった

うさぎの親子が絵本を通じて言葉を学んでいる、あたたかい読み聞かせのイラスト

では、どうすればいいのでしょうか? 答えは、私たちが日本語を覚えた過程に隠されています。

赤ちゃんは、「てにをは」なんて気にしませんよね。お父さんやお母さんが話す言葉を毎日たくさんシャワーのように浴びて、音やリズムを丸ごと吸収し、意味を何となく感じ取り、真似して口に出すようになります。

英語も、まったく同じなのです。

発音が決まる!英語学習を始めるなら「幼児期〜小2」が最適なワケ

そして、この「音を丸ごと吸収する力」には、実は”旬”の時期、いわゆるゴールデンエイジがあるんです。それが、幼児期から小学校2年生くらいまでの時期です。

理由①:聞いたままを真似できる「天才的な耳」を持っている

この時期の子どもたちは、耳と口(そして脳)が本当に柔らかくて、私がネイティブに近い発音を聞かせると、それをスポンジのように吸収して、そっくりそのままキレイに真似することができます。まさに「耳の天才」なんですね。

音符にのった英語の言葉を追いかける、耳を立てたうさぎキャラクターの楽しいイラスト

ところが、3、4年生、特に5年生を過ぎると、どうしても「カタカナ英語」の影響が強くなり、一度覚えたクセを後から修正するのが難しくなってきます。

理由②:日本語にない「口の筋肉」が自然に育つから

日本語はあまり口を大きく動かさなくても話せますが、英語は舌を複雑に動かしたり、口角をきゅっと引いたり、表情筋をたくさん使います。

小さい子はその動きも遊び感覚で自然に真似できますが、高学年になると、その動きに抵抗を感じる子も出てきます。英語を話すための土台となる「口の筋肉」を自然に鍛えられるのも、この時期の大きなメリットです。

理由③:ナチュラルスピードをそのまま吸収できる力

だからこそ、たくさん英語を聞かせてあげるだけでなく、それを真似して言う練習も、ぜひ小さいうちからさせてあげてください。

そして、英語を聞かせてあげる時のスピードについて、大切なポイントがあります。 「子どもだから、ゆっくり話してあげなくちゃ」と思う必要は全くありません。この時期の子どもたちは、ナチュラルスピードの美しい英語を、そのリズムやイントネーションごと丸ごと吸収できる素晴らしい力を持っているのです。

英語の単語が風に乗ってうさぎキャラクターの耳に届き、驚いた表情を浮かべるイラスト

お子さんの「やりたい!」が最高の始めどき

私自身、最終的には7年間のアメリカ生活で、ようやく学生時代に学んだ文法知識と、リアルな英語がカチッと結びつく感覚を得ることができました。本当に長い道のりでした(笑)。

でも、お子さんたちには、私のような遠回りをしてほしくありません。 その土台さえあれば、中学校で本格的に始まる文法学習も、スムーズに、そして深く理解できるようになります。

やりたい気持ちいっぱいの子うさぎと手をつなぐ親うさぎ、英語教室「English Kids House」の前での一場面

もし、お子さんが少しでも「英語、やってみたいかも」という気持ちを見せてくれたら、それは絶好のチャンスです。 「まだ早いかな」「もう少し後でもいいか」と思ってしまうのは、本当にもったいないこと。

ここ北九州市(小倉南区・門司区)でも、子どもたちが楽しく英語に親しめる場所を作りたい。そんな想いで「English Kids House」を運営しています。

まずはご家庭で、お子さんと一緒に英語の歌を口ずさんでみることから始めてみませんか?

英語学習や子育てについてのご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。

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