【高い教材費は不要】元大手講師が作った「遊びながら覚える」アルファベットカードの秘密

こんにちは、英語講師の杉田三恵(すぎたみえ)です。

今日は、お子さんの英語学習と「教材費」について、少しお話ししたいと思います。

はじめに:「英語教室の教材費、高いな…」そう感じたことはありませんか?

お子さんのために英語教室を探している時や、毎年の更新手続きの時。教材費の金額を見て、「結構するなあ…」と感じたことはありませんか?

「もちろん、子どもの成長のためだから!」 「良いものなら、必要な投資よね!」

そう頭では分かっていても、心のどこかで「でも、この教材、本当に全部使い切れるのかな…?」なんて、小さな疑問が湧いてきたり。

何を隠そう、私自身が過去に、講師として、そして一人の親として、全く同じことを感じていました。

以前、大手フランチャイズの教室にいた頃、そこでは毎年、たとえレベルが変わらなくても、新しいバージョンの教材に買い替えるというルールがありました。

私自身の子ども生徒だったので、毎年その教材を購入していたのですが、当時はまだ英語にそれほど興味がなかった子ども。週に1冊ペースで読む宿題の絵本も、なかなか読まないまま机に積まれていって…。「来年にはもう使えなくなるのになあ」と、少し切ない気持ちで眺めていたことを覚えています。

しっかり使い切れるものなら、いくらでも価値がある。でも、活用しきれないかもしれないものに、高いお金を払い続けるのは、なんだかとても、もったいないですよね。

英語の絵本の前でうつむく男の子と、それを見守る母親、にっこり微笑むバニーのイラスト。

私が「高額な教材セット」に頼らない理由

そんな経験から、私が自分の教室を開く時に心に決めたのは、とてもシンプルなことでした。

「質の良い教材を、繰り返し、しっかり使い切るまで使おう」 「そして、ご家庭の負担が天井知らずにならないよう、全力で工夫しよう

もちろん、子どもの英語教育には、たくさんの種類の教材に触れる機会があった方が良いのは間違いありません。でも、その全てを購入していただく必要はない、と私は考えています。

特に、アルファベットやフォニックスのカードのように、一定期間でマスターして「卒業」していくもの。そういった教材は、私が責任をもって準備し、最適なタイミングで「貸し出し」という形でお渡しするのが一番良い、と信じています。

私の教室には、これまで集めてきた教材や、手作りした教材のストックがたくさんあります。それは、生徒一人ひとりの「今」に一番合ったものを、いつでも提供してあげたい、という想いの表れでもあります。

愛情たっぷり!世界に一つだけの『手作りアルファベットカード』

そんな想いから生まれたのが、今回お話しする「手作りアルファベットカード」です。

こだわりのポイント①:遊び心満載!裏にはグーチョキパーの秘密

ただアルファベットを覚えるだけでは、子どもたちは飽きてしまいます。そこで、ゲーム性を取り入れたいと考えました。

でも、単純な「カード取りゲーム」だと、どうしても素早い子や積極的な子がたくさん取って、ゆっくりな子が取れずに悔しい思いをすることがあります。

みんなが嫌な思いをせず、公平に、最高に盛り上がる方法はないか…。そう考えて、カードの裏面にこっそり「グー・チョキ・パー」の絵を描いてみました。

「Aのカード、みんな取れたかな?じゃあ、カードの裏を見て…せーの、じゃんけんぽん!」

こうすれば、アルファベットが分かった子全員がカードを手にでき、その後の勝負は運次第。誰も傷つかない、楽しいゲームになります。この仕掛けを見た子どもたちの「えー!すごーい!」という顔を見るのが、私の楽しみの一つです。

 小学生の男の子と女の子が英語カードを手に持って「じゃんけんぽん!」をしている様子。左にはぴょんと跳ねる笑顔のうさぎ「バニー」、後ろには優しく見守るメガネの女性先生がいる明るい英語教室。

こだわりのポイント②:長く使える丁寧な作りと、小さな工夫

子どもたちが使うものは、すぐにふにゃふにゃになったり、汚れたりしますよね。だから、何度も使えるように、一枚一枚しっかりラミネート加工を施しました。

また、「W」と「M」のように、上下が分からなくなりがちな文字の下には、緑色のラインを引いてあります。これも、子どもたちが混乱しないための、私の小さなこだわりです。

カードを渡した時の、生徒さんの目の輝きと、一つの「約束」

先日も、小学校低学年の生徒さんたちに、このカードを初めて渡す機会がありました。

「わー!じゃんけんができる!」

カードの裏の秘密に気づいた子どもたちは、目をキラキラさせて「早く遊びたい!」と大はしゃぎ。

その姿に微笑みながらも、私は少しだけ真剣な声で、子どもたちに一つだけ「約束」をしました。

「このカードはね、先生がみんなに楽しく英語を勉強してほしくて、時間をかけて、一枚一枚、手で作ったものなんだ。だから、お願い。くしゃくしゃにしたり、曲げたりしないで、大切に使ってくれるかな?

私の言葉に、さっきまで騒いでいた子どもたちは、ピタッと動きを止め、まっすぐな目で「うん」と頷いてくれました。

この瞬間、私は、英語の知識以上に大切な「心を育む」やり取りができたと、胸が熱くなりました。もしカードが古くなったら、私がまた修理します。モノを大切に使う姿を見せることも、大切な教育の一部だと信じています。

まとめ:英語学習は「お金」より「工夫」と「愛情」で豊かになる

英語学習には、確かにお金がかかる側面もあります。でも、それ以上に大切なのは、子どもたちに寄り添う「工夫」と、成長を願う「愛情」ではないでしょうか。

高価な教材を買い続けることだけが、子どものためになるとは限りません。

この記事が、あなたとお子さんの英語学習に少しでも役立つヒントになればうれしいです。

お問い合わせ・体験レッスンのご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。

無料体験レッスン・お問い合わせはこちらから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA