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杉田三恵

Mie Sugita

こんにちは!「中学で英語嫌いにさせない専門家」杉田三恵です。
English Kids House のホームページにお越しくださり、ありがとうございます。

皆さまに私のことを少しでも知っていただけるよう、はじめに、私のこれまでの「英語人生」についてお話しさせてください。この教室は、私の「後悔」と「発見」、そして「試行錯誤」のすべてから生まれました。

はじまりは、一つの「憧れ」と「絶望」

私が英語に憧れを抱いたのは、小学校6年生のとき。

テレビに映る日本人が外国の方と流暢に英語で会話する姿を見て、「英語が話せるって、なんてかっこいいんだろう!」と心がときめいた瞬間を、今でも鮮明に覚えています。

しかし、私が英語を学び始めた中学時代の現実は、理想とはほど遠いものでした。

先生の発音はカタカナで、本物の英語に触れる機会はほとんどありません。

ラジオ講座を頼りに独学で発音を練習し、文法を必死に詰め込み、テストでは良い点を取れるようになりました。

でも、まったく話せない。聞き取れない。

英語科の大学を卒業しても「英語が使えない」というプレッシャーを感じ続け、「あんなに勉強したのに、どうして?」という絶望感が、20年近く私の心に重くのしかかっていました。

カナダで突きつけられた「勉強してきたのに、話せない」という現実

その想いが決定的なものになったのは、大学卒業後に訪れたカナダでの出来事です。

現地で出会った今の夫は、私とは正反対。英語がわからないままカナダに渡り、様々な仕事をしながら実践の中で英語を身につけた人でした。文法の知識は私の方があるはずなのに、現地の人とスムーズにコミュニケーションをとっているのは、明らかに彼の方だったのです。

「私の勉強法は、何が間違っていたんだろう…」

努力してきた自分の方法への疑問、そして悔しさと羨ましさが入り混じる感情。それは、人生で感じたことのないほどの、大きなショックでした。

カナダを自転車で横断したいという夢をかなえるために、英語が分からないままカナダに渡った若き日の夫

アメリカでの発見①:「プライドを捨てて」掴んだ、話すための答え

結婚後、夫の仕事でアメリカに住むことになったとき、私は迷わず「行く!」と答えました。

長年の疑問の答えが見つかるかもしれない。そんな期待を胸に、アイダホ州の田舎町で家族との新しい生活が始まりました。

しかし、現実は想像以上に大変でした。
アパートの共同ランドリーで会う人が皆、知らない顔なのに「How are you?」と話しかけてくるのです。

最初は「私のことをどこまで話せばいいのだろう」と、一つ一つに必死で答えようとして焦る毎日。後になって、それが「こんにちは」くらいの軽い挨拶だと知り、相手には私が奇妙に映っただろうなと恥ずかしくなりました。

また何より、まず相手の言っていることが聞き取れませんでした。

受験勉強で覚えた単語は、現地の人が使う日常の言葉や発音とは全くの別物。

そこで私は、自分の知識を一旦ゼロにすることを決意します。
当時1歳だった息子と一緒に図書館へ通い、幼児向けの絵本を借り、子ども向けのテレビ番組を見ることから始めました。

そこで出会ったのは、私がテストのために学んだ英語とは違う、人々の暮らしに根差した「生きている言葉」でした。

そして、最大の壁は「話すこと」への分厚いバリアでした。

日本では「言わなくても察する」ことが美徳とされますが、アメリカでは、自分の意見を口に出さなければ何も伝わりません。

「文法なんてどうでもいい。単語を並べるだけでもいいから、何か伝えなきゃ!」

そう覚悟を決めた瞬間、長年築き上げてきたプライドを投げ捨てるような気持ちでした。

話す言葉は、まるで幼稚園レベルの英語です。
それでも、つたない言葉で必死に伝える経験を重ねるうちに、分厚いバリアが少しずつ溶けていくのを感じました。

この、「プライドを捨て、幼稚な言葉でもとにかく口に出す」という苦しい試行錯誤の末に、ついに最初の答えにたどり着きます。

「なんだ、喋る練習が、圧倒的に足りなかっただけなんだ」と。

それは、頭で理解したのではなく、心と体で掴み取った実感でした。

アメリカでの発見②:息子の成長が教えてくれた「本当の英語力」

アメリカでの生活は、もう一つ、私の指導の核となる大切な答えを教えてくれました。

それは、息子の成長を通して学んだ「文字を読む力」の重要性です。

3歳で現地のデイケアに入った長男は、最初は言葉が分からず一人でいましたが、やがて言葉を覚え、お友達の輪に入っていきました。

小学校2年生まで現地の学校に通う中で、彼が言葉を学んでいく過程を、私は母親としてずっと隣で見てきました。

そして、多くの駐在員の方と話す中で、私はある法則に気づきます。
それは、帰国後に英語を忘れてしまう子と、忘れない子の差は、『文字が読めるかどうか』に大きく関係している、ということでした。

文字を目で追いながらしっかり読める力こそ、会話力だけでない、本当の英語力を定着させるための大きな土台なのだと痛感したのです。

この「圧倒的な会話練習」と「文字を読む力」。この二つの発見が、私の教室の原点となっていきました。

講師として、そして母として。帰国後に直面した「もどかしさ」

帰国した時、子どもたちは8歳、2歳、1歳。
まずはこの子たちのために英語環境を作ってあげたい一心で、フランチャイズの英語教室を自宅で開きました。

しかし、そこで講師として、そして一人の母親として、大きな壁にぶつかりました。

マニュアル通りの画一的なカリキュラム。
勉強が得意な子はどんどん伸びますが、そうでない子は、学校の授業と難しい教材の「二重の苦しみ」で、英語が嫌いになっていきました。

そして、我が子でさえ、そうでした。

「この子には、今こっちを教えたい」
「もっと基礎を固めてあげたい」

そう感じても、カリキュラムを進めるためには、難しい内容に進まなければならない。
高価な教材を、目の前の子どものために最大限に活かしてあげられない。そんなもどかしさを、ずっと抱えていました。

我が子のための「試行錯誤」。最高の指導法を求めて

この、講師として、そして母としての個人的な悩みこそが、私を新しい学びへと突き動かしたのです。

目の前の我が子や生徒たちのために、もっと効果的な方法があるはずだ。
そう信じて、外部のセミナーに必死で通い始めました。

そこで出会ったのが、『MATメソッド』や『SSTメソッド』のような、子どもが本当に夢中になれる方法でした。

さらに、私自身が苦しんだ「英語丸暗記地獄」から子どもたちを解放してくれる「文字を読むためのルール」であるフォニックスの指導法との出会いは、まさに衝撃でした。

素晴らしい方法に出会うたび、目の前の子どもたちの顔が浮かびました。

そして、一つのやり方に固執するのではなく、その子の成長に合わせて様々な方法を柔軟に組み合わせたい、という想いが日に日に強くなっていきました。

しかし、それはフランチャイズの枠組みの中では実現できませんでした。だからこそ、私は独立を決意したのです。

教育現場の「内側」で見たもの。新たな教室への確信

しかし、フランチャイズから独立しても、すぐに教室を再開することはできませんでした。

私はまず職業訓練校でパソコンの技術を学び、その後、小・中学校のICT支援員として学校現場で働くことになりました。
一人一台端末が導入されたばかりの学校で、先生方や子どもたちのサポートをする仕事です。

そこで私は、教育現場の「内側」を目の当たりにしました。

毎日ヘトヘトになるまで働く先生方の、頭が下がるほどの努力。
その一方で、30人以上のクラスでは、一人ひとりに細かい指導をするのがいかに難しいかという現実。

そして、新しい指導要領への移行期で、特に英語教育が大きな混乱の最中にあるということでした。

中学生たちが、英語に親しむ前に、大量の知識を詰め込まれ、ただ暗記を強いられている。
そんな余裕のない状況を間近で見て、「これは大変だ。子どもたちがかわいそうだ」と強く感じました。

このICT支援員としての経験は、私の考えが間違っていなかったという「確信」をくれました。

「やはり、心と時間に余裕のある小学生のうちに、本物の英語の基礎を身につけておかなければ、あの中学の混乱は乗り越えられない」と。

英語の先にあるもの。「あなたはどう思う?」が教えてくれたこと

私の長い回り道。母親としての悩み。そして、学校の内側から見た現実。その全ての経験を経て、確信を持って「English Kids House」を再開しました。

ここでは、アメリカでの発見に基づき、「話す・聞く」練習をたっぷり行います。そして、私自身が苦しんだ「英語丸暗記地獄」から子どもたちを解放するため、「文字の読み解き方」という一生モノの道具=フォニックスを丁寧に教えます。

難しい文法より先に、その後の伸びしろに繋がる「話せる・読める」ための「使える英語の基礎」を、ここでしっかりと固めます。

しかし、私が英語を通して子どもたちに本当に伝えたいことは、そのさらに先にあります。

アメリカのPTAで、私は初めて「あなたはどう思う?」と、私個人の意見を真正面から聞かれました。
それまで周りに流されるだけだった私は、自分の意見がないことの恥ずかしさに衝撃を受け、以来、「自分はどう思うか」を常に自問するようになりました。

そして気づいたのです。いかに自分が「~ねばならない」という見えないルールに縛られていたかに。

一度日本を外から見つめ、多様な価値観に触れたこの経験は、私を自由にしました。

だからこそ、これからの子どもたちには、積極的に海外へ出ていってほしいと願っています。

難しい英語は必要ありません。「英語ができないから」という理由で、その大きな可能性を諦めてほしくないのです。

この教室が、子どもたちが世界へ羽ばたき、たくさんの人と出会い、自分らしく自由に生きるための、最初の「翼」になることを心から願っています。

現在、そして未来へ。私の試行錯誤は、止まりません。

私がアメリカで「あなたはどう思う?」と聞かれて戸惑ったあの経験。
今、日本の学校教育全体が、まさにその方向へと向かっています。

これからは、単に知識を覚えるだけでなく、「自分で考え、自分の言葉で表現する力」がますます大切になる時代です。

そんな新しい時代を生きる子どもたちのために、私の試行錯誤も止まりません。
現在は、中村麻里先生のもとで、子どもたちの「考えたい」「伝えたい」という気持ちを引き出し、それを英語にするための指導法を学んでいます。

また、驚くような速さで進化するAIも、今や英語学習の頼もしいパートナーです。
ICT支援員として培った経験も活かしながら、子どもたちがAIを自分の考えを深めるための道具として使いこなせるよう、新しい学びの形に挑戦していきます。

私の経験が少しでも皆さんのお役に立てば、それほど嬉しいことはありません。
常に時代や、保護者の方、子どもたちの声に耳を傾けながら、教室をアップデートしていきたいと思っています。

最近では、市民センターでの未就学児向け講座や、図書館での読み聞かせボランティアといった活動も行っています。
皆さんの身近な存在として、いつでも頼っていただける教室でありたいと思っています。

「英語って楽しい!」

そんな気持ちを育て、一人ひとりと丁寧に向き合っていきます。

まずは、無料体験レッスンでお会いしましょう

ここまで長い私の物語を読んでくださり、本当にありがとうございました。

もし少しでもこの教室にご興味を持っていただけましたら、ぜひ一度、無料体験レッスンにお越しください。

4歳から本格的に、そして楽しく英語の基礎を学べるカリキュリキュラムを整えて、皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。

教室の雰囲気やレッスンの楽しさを、ぜひ肌で感じてみてください。

下のお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡いただければ嬉しいです。


図書館の「Story Time」で、眼鏡をかけた日本人女性が笑顔で「FOOD」と書かれた絵本を読み聞かせし、男の子と女の子、白いバニーが楽しそうに聞いているアニメ風イラスト。


資格など

大阪外国語大学英語科卒業
英検準1級 / TOEIC 810点
英語講師歴11年
英語絵本の読み聞かせボランティア5年
ICT支援員4年 / ゲーム&ICT活用レッスンを開発
Jolly Phonics
親業訓練一般講座終了